モアサナイトとは?肉眼で見分けるダイヤモンド・人工ダイヤモンド・キュービックジルコニアの違い
更新日:2025年10月14日
著者:MadisonDia 宝石教育チーム
1. 最も簡単な方法:肉眼で見分ける 👀
特別な道具を使わなくても、光の反射や輝きの違いを見ることで、モアサナイト・ダイヤモンド・人工ダイヤモンド・キュービックジルコニアをある程度見分けることができます。
宝石の種類 | 肉眼での見え方 | 見分けるポイント |
---|---|---|
天然ダイヤモンド / 人工ダイヤモンド | 透明感のある白い輝き。虹色の光は少なく、全体的に落ち着いたブリリアンス。 | 光が「清潔」で安定しており、派手な色光が出にくい。 |
モアサナイト (Moissanite) | 非常に強い輝きで、虹色の光(ディスパージョン)が目立つ。角度を変えると黄色・緑・青などの色が見える。 | 光りすぎてカラフルに見える場合、多くはモアサナイト。 |
キュービックジルコニア (CZ) | 新品時はガラスのように輝くが、数回使用すると曇りが出てくる。 | 時間が経つと輝きが鈍くなり、「白く曇る」ように見えるのが特徴。 |
2. 宝石ごとの起源と特徴
天然ダイヤモンド
地球内部の高温高圧下で数十億年かけて生成される天然の結晶。地殻変動や火山活動で地表近くに現れ、採掘されます。
人工ダイヤモンド(ラボ生成ダイヤモンド)
天然と同じ炭素構造を持ち、CVDまたはHPHT法でラボ内で成長させます。化学的にも物理的にも天然と同一で、見た目では区別が難しいです。
モアサナイト (Moissanite)
1893年にフランスの科学者アンリ・モアサンによって隕石の中から発見されました。現在はシリコンカーバイド(炭化ケイ素)を人工的に結晶化して製造されます。非常に硬く(モース硬度9.25)、耐久性に優れています。
キュービックジルコニア (Cubic Zirconia)
1970年代に合成技術が確立された酸化ジルコニウムの人工結晶。低価格でダイヤモンドの代替品として広く使われますが、硬度が低く、時間とともに表面が傷つきやすい特徴があります。
3. 比較表まとめ
<項目 | 天然/人工ダイヤモンド | モアサナイト | キュービックジルコニア |
---|---|---|---|
モース硬度 | 10 | 9.25 | 8~8.5 |
